自信が持てないデザイナーにおくる「センスは知識からはじまる」-書評-

自信が持てないデザイナーにおくる「センスは知識からはじまる」-書評-

2018年10月5日

まほろば@mahoroba148です。

[speech_bubble type=”rtail” subtype=”L1″ icon=”women.png” name=””]デザイナーだから絵が上手だね~[/speech_bubble]

[speech_bubble type=”rtail” subtype=”L1″ icon=”man_sp.png” name=””]自分にはセンスがないからおまかせするよ[/speech_bubble]

 

デザイナーのみなさんは一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

『デザイナーだからセンスが良い』

正直、私もそう思っていました。

だからこそ、自分がデザイナーと名乗るからには「デザイナーだからセンスが良くなければいけない」と思い込んでいました。

でも、センスを良くするってどうやるの?

そんなセンスの話に着目して、センスの定義やデザイナースキルを向上するための考え方を教えてくれる本をご紹介いたします。

デザイナーとしてなかなか自信が持てない方や駆け出しデザイナーのみなさんへオススメしたい本です。

本日ご紹介する本↓

センスは知識からはじまるを購入した理由

理由は大きく2つあります。

1つ目は別の本を読んで、著者:水野学さんの考え方をもっと知りたくなったから。

2つ目は本当にデザイナーと名乗って良いのか不安になるから。

1.別の本を読んで、著者:水野学さんの考え方をもっと知りたくなった

実はこの『センスは知識からはじまる』を購入する前に読んでいた本がありました。

いきなり違う本の紹介かよってね(笑)

『「売る」から、「売れる」へ。水野学のブランディングデザイン講義』(以下、売るから売れるへ)は書店で見つけました。

私は本屋に行くと必ずマーケティング本のコーナーを見ます。

コトラーから学ぶマーケティングや初心者のためのマーケティング入門など「マーケティング」の文字が見出しに並ぶ中、ポツンと置かれていました。

水色の背景に「売るから売れるへ」のタイトル。

私が購入したものは黄色い帯がついていたので、自然と目がいきました。そして、帯に書かれていた「クリエイティブディレクター」という役職。

[speech_bubble type=”rtail” subtype=”R1″ icon=”mahoroba_k.png” name=”まほろば”]水野学さんは何者なんだろう?[/speech_bubble]

著者の水野学さんに興味が出てきました。

ペラペラとページをめくると、話し言葉で書かれていました。まさに本の中で講義がはじまっています。

第1講には水野学さんの自己紹介がありました。その部分を少し立ち読みをさせていただいた後、この方は私の目指す先なのでは?と購入しました。

***

実際に最後まで読んでみると、目指す先なのでは?という疑問が、確信に変わりました。

私が求めるデザインを水野学さんはすでに実行されていて、企業から求められています。

「成功したければ成功者のマネをしろ」どこかでみた言葉を頼りに、もっと水野学さんの考え方を知りたくなりました。

過去に執筆された本で出てきたのが、今回ご紹介する「センスは知識からはじまる」です。

2.本当にデザイナーと名乗って良いのか不安になる

肩書きなんてただの指標でしかありません。自分が名乗ったら誰だってデザイナーになれます。

そうわかっていても、その指標を気にして、本当にデザイナーと名乗ってよいのか不安になるときがあります。

デザイナーだからセンスが良くなければ、デザイナーだから絵が上手でなければ、デザイナーだから・・・

肩書きに振り回されて、自分の力以上を発揮しようとした結果、何も動けなくなってしまうことがあります。

「センス」を知れば自信を持ってデザイナーと名乗ることができるのではないか、そう思いました。

そして本書では「センスは知識からはじまる」といっています。

タイトルになるくらいだからみんなが納得いくような明確な理由があるのでしょう。

私もその理由が知りたくなりました。

まず「普通を知ること」が必要である

本書の中でこんな言葉があります。

センスとはわかりにくいもの。

特別な人にだけ生まれつき備わっているもの。

天から降ってくるひらめきのようなもの。

<引用>センスは知識からはじまる P19

みなさんも一度はそう考えたことがあるのではないでしょうか?

人にとって「センス」とは、得体の知れないものという認識があります。

本書ではさらにこう続きます。

このような誤解を招く理由の一つは、センスが数字で測れないものだからでしょう。

<引用>センスは知識からはじまる P19

普通こそ、「センスのいい/悪い」を測ることができる唯一の道具なのです。

<引用>センスは知識からはじまる P19

その後「普通」の定義へつづきます。

『センスは知識からはじまる』では、センスという曖昧さをしっかり定義することで、ぐっとわかりやすくなっています。

さらには事例を交えながらマーケティング方法をひも解いていきます。

マーケティングの専門用語が多少出てきますが、難しい話は一切ありません。

言葉の選び方、伝え方も知識があってこそなのだと感じました。

本を読んで意識するようになったこと

なぜそうしたのか理由を言えるようにすることです。

デザインであればなぜこの色にしたのか、なぜこのフォントにしたのかなど説明できるように意識しています。

人によっては当たり前だと思うかもしれないですが、私はできていませんでした。

どこかなんとなくやこの方が良いだろうという思い込みで、つくってしまっていたところがあります。

正直なところ、今もあります。

デザイナーとして自信が持てないのは理由が言えないところにもあるのかなと思います。

理由を言えるようにすることはデザイン以外でも応用できます。

非常に悩んでいた見積りもなぜそうしたか理由を言えるようになったらあまり悩まなくなりました。

すべてには理由があって、なんとなく良いなと思った商品でさえも、なんとなく良いなと思った理由がある。

『センスは知識からはじまる』後半には水野学さん流のセンスの磨き方が書かれています。

すぐに出来ることばかりなので、ぜひみなさんもオススメしたいです。

【まとめ】言葉に惑わされないで「センス」を磨こう

「センス」もしかり「デザイン」という言葉も曖昧です。

似顔絵を描くデザイナーもいれば、使いやすさを最適化するデザイナーもいます。

得意不得意は人それぞれで、センスの感じ方だって人それぞれです。

だけどもセンスという言葉に惑わされて不安に感じることもあるでしょう。

そんなときは『センスは知識からはじまる』をぜひ読んでいただきたいです。

自信を持って自分がデザイナーだと言えるようになるためのヒントが見つかることでしょう。

▼本日ご紹介した本

 

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