6年前くらいから毎年クレヨンしんちゃんの映画を観に行く、まほろば@mahoroba148です。
家族の中に紛れた大人は毎年号泣を繰り返しています(笑)
さて、クレヨンしんちゃんは子ども向け番組としては過激な部類で、昔は「お下品だからみちゃいけません!」なんていうこともあったとか。
たしかに私の記憶がある時より、今はだいぶ表現方法が変わったのかなと感じます。
その中で今回テーマにしたいのが「ネーミング」について。
商品やサービスには必ず名前があります。名前によって売り上げがぐーんと伸びたという事例もあります。
売れるネーミングには何が隠されているのか、クレヨンしんちゃんを例にしながら私なりに分析しようと思います。
クレヨンしんちゃんとえんぴつしんちゃん
「オラ、野原しんのすけ、5歳」
しんちゃんの定番あいさつです。
しんちゃんは永遠の5歳児。ふたば幼稚園に通っていて、おえかきの時にはクレヨンを使っています。
おそらくこのことから付けられた名前ではないかと思います。
「クレヨン」と付くだけでなんとなく幼い子という想像はできますよね。
実は特別な回で「エンピツしんちゃん」というのもありました。しんちゃんが小学生だったら、というお話です。
こちらはタイトルを見ただけで、幼稚園児→小学生ということが想像できました。
伝わりやすいサブキャラたちのネーミング
しんちゃんの周りには個性豊かなサブキャラ(脇役)たちがいます。
その名前も個性豊かすぎて、キラキラネームの遥か上をいくネーミングです。実際に付けられたらすごくい嫌(笑)
屈底厚子(くつぞこあつこ)
またずれ荘の時にご近所さんだったギャルママ。厚底の靴を履いている。ちなみに娘は屈底アツミ。
売間久里代(うりまくりよ)
オカマに間違えられる敏腕セールスウーマン。しかし、じゃがいも小僧(しんちゃん)にいつも邪魔をされて野原家での営業成績はなし。
電能寺義我男(でんのうじぎがお)
ひまわり組VSバラ組、ゴルフ対決でのバラ組の助っ人。タブレットやドローンを使い、計算で的確な指示をするが、マサオくんのミラクルショット(風のおかげ)に完敗。
* * *
どのキャラクターも名前を聞くだけで、こんなキャラクターかな?と想像できることがポイントです。
ちょうどいいあんばいつまみ
最近、私の頭の中でずっとぐるぐるしている言葉。
「クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ」の公開前後くらいにスペシャル回があったんです。
「カスカベ防衛隊」が「宇宙防衛隊」として地球の平和を救う話でした。
その時、地球に訪れた問題というのが「ちょうどいいあんばい」ではなくなること。
たとえばシャンプーの詰め替えをしようとしたら、袋の口がうまく切れないとか。
誰でも経験したことがある何気ない動作の中のうまくいかないなってことが、実は全てちょうどいいあんばいつまみによって調整されていたのです。
最終的にはつまみをみんなで調整して解決するのですが、ちょうどいいあんばいつまみを整備している人がストライキを起こして、人手不足というなんだかリアルな話だったと思います(笑)
ここで言いたいのは、とても覚えやすく、記憶に残りやすいということ。
「ちょうどいいあんばいつまみ」正直そのまんまの言葉ですけど、なんとなく言いたくなる名詞になり、話の中で誰でも経験したことがある何気ない動作の中に結びついています。
まとめ:どんな商品か想像できるネーミング
売れるネーミングとはどんな商品か想像できるネーミングではないかと私は思います。
クレヨンしんちゃんに出てくる名前はそのキャラクターにしか当てはまらないものばかりです。だからこそ、どんなキャラクターなのかが想像できます。
そして、ふとしたときに思い出せることも大切です。
以前の記事で
たとえば、歌うCM。
それを聞くだけで商品名や会社名がわかってしまうなんてすごいことですよね。ふと思い出してしまうような中毒性があるのも特徴的です。
なんて話をしましたが、ネーミングも同じで、○○といえば××というように結びつくと、ふとしたときに思い出しやすくなります。
意図があって付けている名前でも、それが伝わらなければ意味がない。なかなか売れない商品は思い切って改名してしまうのもひとつの手なのかもしれません。
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