【実施結果】問い合わせフォームからの迷惑な営業メールの対策方法

【実施結果】問い合わせフォームからの迷惑な営業メールの対策方法

2024年4月25日
鈴木 こころ

鈴木 こころ

株式会社まほろば 代表取締役

経営者兼プレイヤー/業界未経験から会社員約3年間、フリーランス約4年間を経て代表取締役に。試行錯誤が好きで知らないことでもチャレンジしたい派。オールラウンダー

問い合わせフォームからの営業メールが多くて困る

人の手による営業メールのため、いくらスパム対策しようと意味がない…

というような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

当社も法人化してから明らかに営業メールが増えたので4つの対策をしました。

結果をいえば、対策前よりも無効なメールが約5%減りました。

なによりも営業メールか否かの切り分けが簡単になったため、運用のストレスが減りました。

今回は実際に行った対策をご紹介します。

参考:フォームからの迷惑な営業メールを減らそう!5つの対策と実施結果

4つの対策

当社では4つの対策を行いました。

  1. 検索結果に表示されないようにする
  2. 営業専用フォームを設置(警告文あり)
  3. IPアドレス取得
  4. ブラックリスト登録

今回の対策はなるべく間口を狭めて、有効なメールのみ受け取る方法です。

メリット

  • 通常の問い合わせか営業メール化の切り分けが楽になる
  • 余分なメールが減る

デメリット

  • 設置までに手間がかかる
  • 送信しづらい

営業メールを対象としていますが、少なからずお客様も見る可能性があるページです。

ちょっと堅苦しいと思われる可能性はあります。

また、選択肢を狭めたくない(フリーランスや企業からの連絡がほしい)という方にはおすすめできません。

検索結果に表示されないようにする

問い合わせページにnoindexタグを設定します。

noindexタグとはGoogleなどの検索エンジンにサイトやページを検索結果に表示させないようにする(インデックスしない)ためのメタタグです。

noindexタグの設定方法はサイトによって異なります。

WordPressの場合は対応しているテーマもあるようです。(当社は対応したテーマでした)

ただし、WordPressの表示設定にある「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」を設定してしまうと、ホームページ全体が検索結果に出てこなくなってしまいます。

問い合わせページのみnoindexタグを設定できる方法を探しましょう。

営業専用フォームを設置(警告文あり)

通常の問い合わせフォームの他に営業専用フォームを設置しました。

さらに営業専用フォームには注意事項を掲載しています。

少し強い警告文になっていますのでイメージはよくないかもしれません(笑)

  • 当ページの営業専用フォームからお送りください
  • 営業専用フォーム以外から送信されたメールは確認いたしません
  • 基本的にご返信できかねます
  • メールは確認しておりますので1回のみ送信してください
  • 別フォームからの送信や複数回の送信が確認できた場合など当社から改善要請を行う場合がございます
  • 改善要請を行っても改善がみられない場合は1回につき10,000円(税抜)をご請求させていただきます
協業・営業をご希望の方へ https://mahoroba148.com/sales/

ここでのポイントは

  • 基本的に返信しないこと
  • メールの送信回数に制限を設けること
  • 改善されなかった場合の対応方法

を記載していることです。

さらに自動返信メールで念押ししています。

ご提案いただきありがとうございます。
内容を確認し、必要であればご返信いたします。

恐れ入りますが、ご返信がない場合は【お見送り】となります。
ご容赦くださいませ。

メールの返信がないと不安になる気持ちはよくわかるので、はっきり伝えるようにしました。

お互いに無駄な時間をとらないように、わかりやすさを重視しています。

IPアドレス取得

フォームではIPアドレスを取得できるようになっています。

IPアドレスはこの後のブラックリスト登録に使用します。

Contact Form 7の場合、管理者に送られるメールにIPアドレスが表示されるようにしましょう。

管理者に送信されるメールにIPアドレスのタグを入力します。

お問い合わせ>(対象のフォーム)>メール>メッセージ本文

IPアドレス
[_remote_ip]

その他に設定できるタグは公式ヘルプの「特別なメールタグ」で確認ができます。

参考:特別なメールタグ

ブラックリスト登録

残念ながら注意書きを書いても文章を読まずに送信する方がいるため、ブラックリスト登録をするようにしました。

Contact Form 7の場合、設定>ディスカッション>コメント内で許可されないキーワードへ登録するとメールが届かなくなります。

問い合わせフォームの場合は「メールアドレス」もしくは「IPアドレス」を登録すると良いでしょう。

※複数ある場合は改行で区切ります

ただし、メールアドレスは簡単に作成できてしまうためIPアドレスの方が効果が期待できます

動的IPアドレスへの対策

動的IPアドレスの場合、同じ方でも送信ができてしまいます。

今のところは同じ方からのメールはないため設定していませんが、下記のように設定すれば拒否できるようです。

例)IPアドレスが 123.456.789.XXX の場合

123.456.789.

参考:WordPressのContact Form 7の迷惑メール対策「IP制限」のやり方

ただ、上記もXXXにあたる部分(ホスト部)が変わる場合にのみ適用されます。

完全な対策にはなりませんのでご注意ください。

一番やってよかったのは営業専用フォームの設置

4つの対策の中で一番やってよかったことは「2.営業専用フォームの設定」です。

  • 「通常の問い合わせ」か「営業」かすぐに見分けることができる
  • ブラックリストへの登録基準が明確

上記のことからHP運用のストレスが減りました。

ひとつのフォームで項目→件名表示する場合ですと、別の項目が選択されるリスクがありますし、ブラックリストへの登録基準も別に設けないといけません。

別のフォームにわけることで、しっかりWebサイトを読んでいるかを判断することができます。

削減率だけを見れば約5%とあまり効果がないように見えますが、数字以上の結果が得られていると感じます。

ちなみに、どの対策もほぼ同時に実装したため削減率は実装前と実装後の比較です。

HP運用のストレスを少しでも減らす工夫を

問い合わせフォームの近くに「営業メールお断り」と記載するだけでも多少の抑止力にはなります。

しかしながら、それでも送信してくる事業者はいます。

問い合わせだと思ったら営業メールだったときの不快感はたまりませんよね。

長くホームページを運用するためにも運用におけるストレスはなるべく減らせるような仕組みをつくりましょう。

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