LINE@(LINEアット)アップデート資料を読み解く

LINE@(LINEアット)アップデート資料を読み解く

2019年3月21日
[この記事は2019年9月11日に更新されました]

まほろば@mahoroba148です。

2019年2月7日にLINE@(LINEアット)のアップデートについて、詳細情報の開示ありました。

さらに3月20日には情報が追加されたりと、LINE@アップデートの全貌が明らかになってきています。

当記事はLINE@の大幅アップデートの資料を読み解きながら、その中で気になったポイントをまとめていきます。

料金プランの変更や機能の廃止などの概要は2018年11月に発表されていますので、別記事にまとめています。合わせてご覧ください。

 

【2019年春】LINE@(LINEアット)のアップデートのポイントまとめ
[この記事は2019年3月21日に追記しました] まほろば@mahoroba148です。 LINE@(LINEアット)の大幅アップデートの予告がありましたね! …
mahoroba148.com

【参考資料】LINE@公式ブログ「【重要】LINE@サービス統合の実施日と詳細情報のご案内」

 

追記:LINEアップデートについて、移行期間の延長、ノベルティの受付開始などさらに新しい情報が更新されています。

最新情報はLINE公式ブログよりご確認ください。

 

【おさらい】LINE@のアップデートのポイント

2018年11月時点の発表では以下のポイントが挙げられていました。

今回のご案内では、サービス統合による主な変更点をお知らせいたします。
主な変更点は以下の通りです。

・現在のプロプラン/プロ(API)プラン相当のプラン料金を値下げ
・プレミアムIDの初年度料金を値下げ
・タイムライン投稿を全てのプランで無制限で利用可能に
・これまで有料プランでの利用に限られていた機能を全てのプランで利用可能に
・メッセージ配信を配信通数に応じた従量課金制に

<引用>LINE@MANAGER お知らせ「【重要】LINE@サービス統合のお知らせ」2018/11/01

今回の詳細発表でさらに情報が追加されました!

  • Message API(Reply API/Push API)をすべてのプランで利用可能に
  • 1通=ターゲットリーチ1人への1回のメッセージ配信に
    ※1回のメッセージ配信で最大3吹き出しまで送信可能
  • グループトークへの参加が可能

これでもか!ってくらい開放的になってます。読みながらテンション上がってきた。

アップデートのポイントをまとめると以下の8点です。

  1. 現在のプロプラン/プロ(API)プラン相当のプラン料金を値下げ
  2. プレミアムIDの初年度料金を値下げ
  3. タイムライン投稿を全てのプランで無制限で利用可能に
  4. これまで有料プランでの利用に限られていた機能を全てのプランで利用可能に
  5. メッセージ配信を配信通数に応じた従量課金制に
  6. Message API(Reply API/Push API)をすべてのプランで利用可能に
  7. グループトークへの参加可能
  8. 1通=ターゲットリーチ1人への1回のメッセージ配信に
    ※1回のメッセージ配信で最大3吹き出しまで送信可能

ポイントだけ見ると、素晴らしいアップデートばかり!

とくに

  • 4.有料プランによる機能の制限解除
  • 7.グループトークへの参加可能
  • 8.1通=ターゲットリーチ1人への1回のメッセージ配信に

この3つは衝撃が走りました。無料でもここまで使えるならすごすぎる。

でも油断は大敵です。何も考えずにアップデートしてしまうと、せっかく積み上げてきたものが崩れてしまうかもしれません。

また、アップデート後は元に戻すことができません。

移行の注意点を把握して、しっかりと準備を整えてから行いましょう。

いつまでに移行が必要?しないとどうなる?

新サービスへの移行期間が設けられています。

定められた移行期間を過ぎると強制的にサービス移行されます。忘れずに行いましょう。

新サービスへの移行期間

2019年4月18日~2019年8月19日

※4月18日から順次移行の案内開始
※ただし4月26日~5月7日は一時休止

期間中であれば任意のタイミングで移行可能です。

順次移行案内とありますが、5月中旬~下旬には全てのLINE@アカウントでサービス移行が可能な状態になるそうです。

つまりは最短でも約3ヶ月間の移行猶予があります。

日々の運用に忙しい方も、約3ヶ月間だけはじっくりお考えいただきたい…!

追記:2019年7月18日の発表で移行期間が延長になりました。

2020年1月14日~2月28日

現在有料プランをご利用方は、サービス移行の際にプランを選択できます。

月の途中でプラン変更を行った場合でも、プランはすぐに適応され、課金は移行完了の翌月になるようです。

この一文を見たら、ベーシック→スタンダードプランのように上位のプランに移行する方はちょっぴりお得になるのかなぁと思いましたが、そんなことはありませんでした(笑)

有料プラン変更月は日割り料金となるそうです。

開始日に合わせた料金およびメッセージ数が適応されます。

日割り表は細かすぎるので割愛させていただきますが、日割り計算でも損をするという料金体系ではなさそうです。

2020年2月28日以降は強制的にサービス移行にされる

サービス移行期間を過ぎてしまった場合、LINE側で強制移行されます。

事前通知もありません。

強制移行で気を付けるべき点は、全てのアカウントがフリープランへ移行されることです。

フリープランですと無料メッセージが1,000通まで、つまり、すでに友だちが1,000人以上いるアカウントの場合はメッセージ配信ができません。

いつも通り配信しようとしたら送れなかった!という事態にならないように気を付けましょう。

追記:強制移行時のプランが変更になりました

  • フリープラン→フリープラン
  • ベーシックプラン→ライトプラン
  • プロプラン→スタンダードプラン
  • プロAPIプラン→スタンダードプラン

メッセージが送れなくなる危険性はなくなりました。

ただ、わざわざ強制移行になるまで待つ必要性もないため、自分たちで移行することをオススメします。

次に衝撃だった3つの事項について詳しくみていきます。

有料プランによる機能制限の解除

無料プランでは下記の機能は使えませんでした。

  • リッチメニュー
  • リッチメッセージ
  • ターゲティングメッセージ(セグメント配信)
  • ビデオ・音声の配信
  • リッチビデオメッセージ

アップデート後は無料でもこの機能たちが使えるようになります!

LINEにおいてはリッチメニュー、リッチメッセージのために有料プランをオススメするほど、効果的な機能です。

無料で使えるようになってしまうなんて信じられないですね…

ただ逆にいえば、当たり前の機能になってしまうため、運用の工夫が必要になってくるでしょう。

グループトークへの参加が可能

LINEサービス統合の特設サイトでも一番最初にアピールしているポイントです。

今までは1:1トーク、1対1でのトークしかできませんでした。

アップデート後はグループへの参加が可能になります。

これに関しては不安要素が大きいです。

特設サイトの例題に挙げられている飲食店さん。

たとえば飲食店なら…
食事会や飲み会の幹事とメンバーのグループチャットに招待されることにより、実際のやり取りを見ながら、予算に合ったおすすめのコースの紹介や、状況に合わせた提案をすることが可能となります。

今まで幹事がまとめて伝えてくれていた情報を店側で汲み取る必要が出てくるのでは?と感じます。

関係のない話が始まってしまったらどうする?グループを抜ける?グループを抜けたけど実はまだ話がまとまっていなかったら?

…怖いですね。

グループトークへ招待できるか否かは設定ができると予想されますが、招待可能にするには運営体制をしっかりしておく必要がありそうです。

メッセージの数え方が変わる!

今までのメッセージの数え方

今までは1通=1吹き出しでした。

たとえば「テキスト」+「スタンプ」+「画像」と配信すると、3吹き出しです。

1回の配信で最大3吹き出し送ることができますので、多くの方が友だち1人に対して3通分消費されてしまっていました。

アップデート後メッセージ

アップデート後は1回の配信=1通です。

先ほどの例で「テキスト」+「スタンプ」+「画像」と配信しても、1通の消費で済みます。

単純に考えると、3倍のメッセージ配信ができることになるので、かなりお得になります。

ありがとう、LINEの運営者様。

その他気になったところ

名称が「LINE公式アカウント」

LINE@のアップデート=LINE公式アカウントに統合されることを指します。そのためLINE@という名称自体がなくなります。

  • LINE公式アカウント→プレミアムアカウント
  • LINE@認証済みアカウント→認証済アカウント
  • LINE@一般アカウント→未認証アカウント

すべてが「LINE公式アカウント」という名称になります。

と書きながら、名刺にLINE@運営と書いてしまったことを後悔しています…(笑)

みなさんは気を付けてください。

あとは、店舗さんや企業さんの場合、必ず認証済アカウントにすることをオススメします。

名称が一般アカウントから未認証アカウントとなるとどうしても印象が悪くなってしまいます。

4月18日よりLINE公式アカウントの認証済アカウントの申し込みが開始されます。(現在は休止中)

実店舗があれば申請も難しくはないため、ぜひ認証済アカウントの取得をオススメします。

※4月18日以降の申し込みにはサービス移行が完了してLINE公式アカウントになっていることが必要です

アカウントページや管理画面が一新

アカウントページメニューの表示設定がなくなって、アカウントページは腐るなんて言っていましたが、大丈夫そうです。

アカウントページはプロフィールと統合され、いずれは友だちリストから1タップで閲覧できるようになります。

よりホームページ感のあるデザインになり、営業時間やアクセス方法等も見やすくなる予定です。

追記:2019年8月29日にアカウントページとプロフィールが統合されました

そのうちLINEがホームページですという会社さんも出てくるのかなぁ(遠い目)

管理画面はお客様には影響がない部分ですが、管理者にはとっても大事なお話。

LINE公式アカウントに移行後は現在のLINE@MANAGERとLINE@からは操作できなくなります。

新しいアプリは移行時に案内があるので覚えておきましょう。

LINEを生かせるかはあなた次第

2019年4月のLINEアップデート、ここでは書ききれないほど変わります。

しかも、まだまだ先だと思っていたのに、あと1ヶ月ほどでアップデートするんですよね。

油断していると乗り遅れます。

アップデートのポイントをしっかり抑えて、うまく活用していきましょう。

最後にもう一度ポイントのおさらい。

  1. 現在のプロプラン/プロ(API)プラン相当のプラン料金を値下げ
  2. プレミアムIDの初年度料金を値下げ
  3. タイムライン投稿を全てのプランで無制限で利用可能に
  4. これまで有料プランでの利用に限られていた機能を全てのプランで利用可能に
  5. メッセージ配信を配信通数に応じた従量課金制に
  6. Message API(Reply API/Push API)をすべてのプランで利用可能に
  7. グループトークへの参加可能
  8. 1通=ターゲットリーチ1人への1回のメッセージ配信に
    ※1回のメッセージ配信で最大3吹き出しまで送信可能

以上!

まだまだ変更点が出てきてます

[2019年4月15日追記]

いよいよ初回アップデートの3日前となりましたが、まだまだ細かな修正のお知らせが届いています。

気になったところだけ抜粋すると、

  • Developer Trialプランは、2019年6月中旬から順次フリープランへ
    移行される
  • 1:1トークは「チャット」という名称へ変更
  • LINE@はMessaging APIを利用すると1:1トークを利用できなかったが移行後はチャットが利用可能に

LINE BOT関連ばかり気にしてます(笑)

良いなと思ったのは

LINE@はMessaging APIを利用すると1:1トークを利用できなかったが移行後はチャットが利用可能に

ですね。

今まではBOT化してしまうと元に戻せませんでした。そのためBOT化はある程度慎重にならないといけませんでした。

チャットができるようになれば、汎用的な対応はBOTに、イレギュラーな対応はチャットでという対応分けができそうです。

ただ懸念点として、チャットへの切り替えが特定のユーザーではなく、全体になってしまうならば、今までと変わりないです。(一般アカウントでいう自動応答を解除した状態と同じ)

アップデート後にテストしたい点ですね。

認証済みアカウントの方は要チェック

アカウントページのWebへの公開についてお知らせがありました。

Webへアカウントページを公開したい方は4/16(火)16時までに公開設定を「公開」にしましょう。

【参考】アカウントページのWebへの公開について
http://blog-at.line.me/archives/53241186.html

 

[2019年9月11日追記]

初回アップデートの発表から早5か月、強制移行期間が延長になったり、移行後のプランが変更になったりと、現在でもまだまだ変更点が出てきています。

しかし、移行で気にする点は従量課金制の部分のみです。(過去の配信はバックアップしておいていただきたいですが)

その他は良いことばかりなので、恐れずに移行していただきたいな、と個人的に思います。

特にフリープランの方は絶対やった方が良い。

 

すでに有料プランをご利用の方は、従量課金制の対策としてセグメント配信を検討してみてはいかがでしょうか?

たとえば食育のイベントであれば20代~40代の女性へ、大人向けのパソコン教室だったら50代~60代の男女へ、地域のイベントだったら居住地で配信する。

このようにターゲットを絞って配信することにより、配信数の節約+より刺さる配信となります。

 

各プラン、無料配信メッセージ数もありますので、その中で配信する方法もひとつの手です。

移行検討はお早めに。

 

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