まほろば@mahoroba148です。
2/3(土)に大阪で行われた「ぼくの家、わたしのお店はマチの拠点」の参加談、後半です。
将来起業したい方、田舎暮らしをしてみたい方にお伝えしたい記事です。
前半がまだだよって方はこちらからどうぞ↓
地方起業家の紹介
喜瀬雅彦さん
岩美町東浜にてBeach Cafe & Outdoor「ALOHA」をオープン。
日本の海水浴場NO.1ともいわれる岩美町の海を一望できるところにあります。
写真を何枚か見せていただいたのですが、まさに絶景。
その絶景からウェディング写真の撮影にも利用されることがあるそうです。
岩美町に来たキッカケは趣味のサーフィン。
岩美町でカフェを開きたいと思ってから、場所だけは譲れないポイントだったよ。
絶景はもちろん「海まで5秒」サーファーにはたまらないですよね(笑)
カフェの他にも臨海学校へも提供している民宿の経営、移住の相談員もこなす喜瀬さんの人柄から聞きづらい「お金」の話をうかがってみました。
※以降、喜瀬さん→喜、まほろば→ま
ま「お金の話、聞いてもいいですか?」
喜「いいよ!」
ま「(トークセッションで話していたときに)補助金が使えなかったとおっしゃっていましたよね。」
喜「そうそう。俺の場合は起業前にもう10年以上住んでるから移住者でもないし、どの補助金もちょうど使えないって言われたのよ(笑)」
ま「資金調達するためには銀行の融資を受けるのでしょうか?」
ま「資金調達の方法としてはオススメは
- 日本政策金融公庫(通称:国金)を使う
- 地方銀行の特別枠を使う
かな。金利が安く借りられる。
今は移住や起業を支援する制度が整ってきているから、そういう支援制度をどんどん利用していこう」
地方銀行の特別枠というのは初耳でした。
銀行によってはないところもあると思いますが、少なくとも鳥取銀行は特別枠があるそうです。
そんな会話の中で印象に残っているのは
「会社には相談しなくていい」
「相談よりも踏み出す勇気が大切」
です。
どこかで会社に相談しなきゃと思っていました。
もちろん、実際に辞めるときは引継ぎをしっかりしますが、退職届を出す日まで相談する必要はないですよね。
会社の人たちは辞めないでと言ってくるかもしれないけれど、それはあなたのためではなくて、会社のためです。
だから相談する必要はない。
考えてみれば正社員になるまでにひと悶着あったので(笑)私は私のために動いていいのだと、少し安心しました。
そしてなによりも、踏み出す勇気が大切。
踏み出せば、あとはなんとかなるって言葉が心強く感じました。
渡邉麻里子さん
智頭町にある自家製天然酵母パンと地ビール&カフェ「タルマーリー」の女将。
野生の菌を使ってパンを作ることにこだわり、近年ではビールの製造も始めたそうです。
パンとビールって似ているんだよね。
同じ菌だから。
智頭町に引っ越した理由は大きく2つあるそうです。
1つ目は子供のため。2つ目は事業のため。
ここでは事業のためとはどんなことかだけ書きます。
智頭町はかなりの山奥だそうです。
この時期だとスタッドレスタイヤは必需品で、1mを超える雪が積もることもあるそうです。
そのため、冬の時期はあきらめてる(笑)とおっしゃっていました。
秘境ともいわれかねない場所でも、それをしのぐほどに環境がいいそうです。
水がキレイ。空気がキレイ。
最終目標は智頭町で自然栽培(無肥料・無農薬)された素材でパンやビールの生産を目指しているそうです。(町全体を巻き込んだプロジェクトの詳細はこちら)
タルマーリーさんはパンでは珍しい通信販売も行っています。
発酵を知り尽くしているからこそできることですよね。
【後半まとめ】こだわりを持つ
こだわりを持つと、そのこだわりを実現するために自然と物事が見えてきます。
たとえば、静岡県民絶賛の「炭焼きレストランさわやか(以下さわやか)」というハンバーグのお店の場合。
さわやかの店舗は袋井の工場からお肉を直送できる範囲にしかありません。
それは新鮮なお肉を使ったハンバーグを食べてもらいたい、というこだわりからです。
よって、袋井の工場からお肉を直送できる場所が立地選びの第一条件になります。
また、塊のままのハンバーグを目の前で切ってくれるのですが、これは試験合格者でないとできないそうです。
これもおいしく食べてもらうためのこだわりです。
強いこだわりはこだわりを持った人(会社)の強みになります。
さわやかの場合ですと、地元民はもちろん、さわやかのハンバーグ食べたさに静岡県外から訪れるお客さんもいらっしゃるそうです。
こだわりを実現していることで、距離というデメリット感じさせないほどの強みになっています。
【総まとめ】ビジョンと行動力
トークセッションでも個別相談でも自分に足りないとひしひしと感じたのは「ビジョン」と「行動力」でした。
「ビジョン」…自分がどうなりたいか、どうなるか、事業計画、目標。
ぼんやりとしたビジョンでは、自分の行動が定まりません。
ただなんとなく行動していると時間ばかりが過ぎてしまい、結果なにも残らなかったということもあり得ます。
すると、精神的にも追いやられます。
「あれもこれもやらなきゃいけなかったのに、今日もやれなかった」
そうならないためにも明確なビジョンを持ち、行動の優先順位をつけることが必要です。
「行動力」…動き出す力、発進・発信、踏み出す勇気。
明確なビジョンを持ったら次は行動です。
でもいざ行動しようとすると不安になるものです。
「失敗したらどうしよう」「否定されたらどうしよう」
「もうちょっと調べたいから明日にしよう」
そうやって行動を後回しにしてしまうのです。
こればかりは自分との戦いになりますが、今回のような起業している先輩方の話を聞くと、自信に繋がる気がします。
地方で起業するための心得
- 分析と事前調査
- 地域の人との繋がり
- 自分をブランド化する(こだわりを持つ)
最後に、ゲストの言葉より
智頭町はドM向け、豊岡市はソフトM向け
目指せ通勤0分!以上。