よくこんな質問があります。
ホームページ保守契約って必要ですか?
ホームページ保守って更新がなければいらないんじゃないの?
結論をいえば人によるです。
実際のところ必要がない方もいらっしゃいますし、社内で完結できるようであればそれに越したことはありません。
逆に、保守契約をした方が良いという方もいらっしゃいます。
当記事では
- 保守契約の言葉の定義
- ホームページの運営にかかる費用
- ホームページ保守が必要な人とは?
- ホームページ保守ではどのようなことをしているか
を解説していきます。
目次
ホームページ保守?管理?更新?
正直、当社でもいろいろな呼び方をしてます。
ここがわかりづらさのひとつでもありますね。
当記事をより理解するために言葉の定義をしていきましょう。
保守(Maintenance)
保守とはホームページを安全な状態に保つことです。
たとえばWebサイトが正しく表示されなかったりリンクが動作しなかったりすることがないようにする、ウイルスや不正アクセスからホームページを保護するためのセキュリティ対策をするなど、いつでもホームページが見れる状態に保ちます。
また、何か障害が起きてしまった場合の対応も保守に含まれます。
管理(Management)
管理とはホームページを最適化することです。
たとえばホームページをもっと使いやすくするためにはどうするか、ホームページ経由で問い合わせを増やすにはどうしたら良いか、戦略を考えたり実際に更新を行ったり、ホームページ運営全体のことを指します。
更新(Update)
更新とはホームページの内容(コンテンツ)を最新の状態にすることです。
たとえばイベント情報や新しいサービスが増えた場合に告知する、商品画像を差し替えるなど内容が常に最新の状態になるようにします。
また、ボタンを追加する、のような具体的な作業を指します。
会社によって考え方は異なる
一概に「ホームページ保守」「ホームページ管理」といえど、会社によって認識が異なるため対応範囲を確認する必要があります。
かくいう当社もシーンや相手によって呼び方を変えており、明確に定義したのもこのブログを書いているときです(汗)
実際の対応範囲で言えば、(株)まほろばでは基本的に「保守」と「更新」がセットになっています。
そして、希望によって「管理」を含める受け方をしています。
【余談】Webサイト?ホームページ?
保守・管理・更新の言葉の定義ついでにWebサイトなのかホームページなのかにも言及しておきます。
WebサイトはWebページが集まってできたものです。Webページとはあなたが見ているこの記事のようなページをいいます。
ホームページはWebサイトの入口にあたるページを指します。もともとはGoogle ChromeやMicrosoft Edgeなどのブラウザを立ち上げた際に最初に表示されるページ(ホーム)を指す言葉でした。
そこからだんだんと派生していき、特定のWebサイトの入口(いわゆるトップページ)を指す言葉となり、今ではWebサイト全体のことをホームページと呼ぶようになりました。
※トップページという表現も日本特有です
厳密にいえばWebサイトと表現することが正しいですが、日本ではWebサイト=ホームページという共通認識がありますので、ホームページと呼んでもなんら支障はありません。(わざわざ訂正することでもない)
そのため、当記事ではホームページと書かせていただきます。
ホームページの運営にかかる費用
まず、最低限ホームページの運営にかかる費用は以下の通り。
- ドメイン代
- サーバー代(もしくはサービス代)
公開する住所(ドメイン)とホームページを保管する場所(サーバー)が必要になります。
サービスによっては初期ドメインといって、一番最初に割り当てられる住所があるため、サーバー代だけでもホームページをもつことは可能です。
また、STUDIOやペライチのようなノーコードで作成できるホームページ制作サービスの場合、サーバー代ではなくサービス代としてかかってきます。
各サービスが設けるフリープランを利用すればランニングコストをかけずにホームページを運営するなんてこともできます。
ただし、あくまで運営代に限ってのお話ですので、実際はホームページをつくる費用が初期費用としてかかってきます。
どんなときに追加費用がかかるのか
簡潔にいえば自分たちで保守・管理・管理ができないときに追加費用がかかります。
たとえばこんなとき↓
- テキストや画像を変更したいが自分たちでできない
- なぜかサイトが見れなくなった
- CMSのアップデートの仕方がわからない
- どうホームページを運営していったらいいかわからない
上記のような場合は業者に依頼するためランニングコストがかかってきます。
例に挙げた状況に対し「ホームページ保守?管理?更新?」で定義した言葉を当てはめてみましょう。
- テキストや画像を変更したいが自分たちでできない→更新
- なぜかサイトが見れなくなった→保守
- CMSのアップデートの仕方がわからない→保守
- ホームページのアクセス数を増やしたい→管理
要望として多いのは更新ですが、ホームページ運営の基盤には保守があって、管理・更新していくことでホームページが24時間はたらく営業マンになるのです。
特にCMSで作成したホームページの場合は保守が必要不可欠です。
詳しくは後述の「ホームページ保守ではどのようなことをしているか」でまとめていきます。
【コラム】毎月何千円というよくわからない費用を払っている
いますぐ契約内容を確認してください!以上!
で終わりたいところですが、おそらく最低限かかるドメイン代とサーバー代(もしくはサービス代)を業者が立て替えている状態と思われます。
あなた→業者→サービス
また、その費用の中に緊急時の障害対応(保守にあたる部分)が含まれている場合や業者が一括で契約しているからこそ安くなるパターンもあります。
契約更新を忘れてホームページが見れなくなった
ということもありますので、契約内容を確認後、ご自身の状況によってはそのまま継続でも問題ないと思います。
ただ、個人的におすすめできないのは業者が他クライアントと一緒に管理しているサーバー内にホームページを設置することです。
サーバーが同じということは、あなたの会社のホームページがなんともなくても他クライアントの影響によってホームページが見れなくなる可能性があります。
また、こちらがホームページを更新をしたくてもファイルをアップロードするため情報を教えてくれないなんてことがあります。
他のクライアントの情報がありますのでアクセスはできません
領域分けてれば権限付与をできるはずなんですけどね…!
まぁたしかにいくら領域や権限を振り分けても自由にファイルがアップロードできる状態は怖いです。
そもそも同じサーバー内に設置すること自体、いかがなものかと思うのです。
少し詳しい方だと「じゃぁ共用レンタルサーバー自体がアウトじゃないの?」という意見もありそうですが、それぞれの専門領域の問題で、一制作会社がレンタルサーバー会社と同じような対応ができるのかって話です。
そのため当社では最低限かかってくるドメイン代、サーバー代はお客様専用に契約をしています。
また、不明確な内訳にならないように、基本的にお客様が直接お支払いいただくように契約を進めます。
初期設定はこちらで行い、お支払いをお客様の情報にする流れです。
ホームページ保守が必要な人とは?
先に結論から言うと、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を使っている方です。
その名の通りシステムが入っているからです。
サイト改ざん、不正アクセスのほとんどはシステムの脆弱性をつかれた攻撃です。
保守を行わないと攻撃を受けやすくなり、サイトが見れなくなったり迷惑行為の温床になったりします。
保守とはホームページを安全な状態に保つことと言いました。
さらに言い方を変えると、いつでもホームページが見れる・使える状態にすることです。
当たり前と思われるかもしれないですけど、あなたが使っている電話も裏では多くのエンジニアが日々の保守を行っています。
たまに障害でつながらない・使えないときにはニュースになりますよね?
新幹線・電車などの交通機関、電話やLINEなどの通信手段、このようなライフラインに近いサービスに障害が起きると、多くの方が困ります。
ホームページは直接その人の生死にかかわるようなことはないかもしれないですが、企業にとっては機会損失や信頼度の失墜になりかねません。
そんなことが起きないように保守が必要になります。
とはいえ、すべてのホームページに保守が必要かというとそうでもありません。
ただ単にテキストや画像が掲載されており、問い合わせフォームも設置されていないホームページであれば障害が起きる可能性が低いからです。
CMSは簡単に更新できる=保守できるではない
CMSが主流になり、ホームページの更新に対するハードルが下がってきました。
企業としては一度作成してしまえば業者に頼まなくてもホームページの更新ができます。
こういうイベントがあったよ!こういうサービスが増えたよ!とリアルタイムで情報が更新できる、つまりホームページが常に最新の状態になることは良いことです。
またSEO(検索対策)の観点からもユーザーに有益な情報を届けるために日々更新することが望ましいです。
業者に依頼するタイムラグやコストを考えると自分たちで更新を行えた方がメリットが大きいと言えるでしょう。
実際に当社でもお知らせなどは自分たちで更新をしたい、という要望があればCMSもしくは同等のサービスをおすすめしています。
しかしながら、ホームページを更新できる=保守できるとは限りません。
もちろん、保守するための機能は備わっているものの、実際に行うためには専門的な知識が必要です。
ホームページ保守ではどのようなことをしているか
当社でも取り扱っているWordPressを例に挙げます。
WordPressの保守では本体・テーマ・プラグインのアップデートを行います。
- 本番環境と同じテスト環境を用意する
- テスト環境でアップデートをする
- 問題ないか確認→不具合が起きたら解消する
- 更新前に本番環境のバックアップ
- 本番環境で実行
アップデート自体はボタンをポチっと押してしまえばできてしまうことですが、アップデートを行うことで画面が真っ白になってしまったり、アクセスできなくなってしまったりします。
仮にバックアップをとっていても復旧する方法がわからなければ意味がありません。
もし何かがあった場合には以下のようなことを行い回復に努めます。
- ひとまずの案内画面を作成(一次的な回復)
- バックアップがあるようならば復元
- ホームページの中身をチェック
- 原因を見つけだして対策
- 再発防止策の検討
- 関係者への周知
障害はAだけでは起こらないけど、AとBが重なることで起こってしまうことがあります。
さらには、日頃から見ていないシステムに関しては中身を理解するところから始まります。
いくら専門家とはいえ、障害をすぐに解消できるわけではないのです。
更新・管理はどんなことをしている?
更新は作業にあたる部分ですのでクライアントの要望発です。
逆に勝手に更新することはないので注意が必要です。
当社がある浜松市では2024年1月から行政区の再編がありました。
このように明らかな更新が必要な場合はこちらから提案をし作業を行います。
日々提案をしてほしい、というと管理まで含めた契約を行う必要があります。
(株)まほろばでは相談も含まれる
相談というのはホームページに関する操作指南や情報共有のことです。
ログイン方法を忘れてしまった、画像を入れたいんだけどやり方がわからないなど基本的な操作方法が中心です。
中にはパソコン操作が苦手という方もいらっしゃいますので、手取り足取り教えてほしいということであればそのような契約も可能です。
情報共有を例に挙げると、Gmail送信ガイドラインの改正、Webアクセシビリティ民間企業の義務化の話題などクライアントに特に関わり合いの深い情報を共有します。
また、顧問弁護士との契約を行っておりますので、景品表示法や個人情報の取り扱いなど法律を遵守するようにホームページを運営していきます。
【まとめ】状況を理解した上で判断する
当記事の冒頭でも書いた通り、社内で完結できるようであればそれに越したことはありません。
業者に頼むとランニングコストはもちろん、対応までのタイムラグが発生してしまうからです。
ただ、機能的にできることと実際にやること(実行すること)は異なります。
保守するためにも専門的な知識が必要なのです。
さらに管理・更新まで行いたい場合はマーケティングやデザインなどさまざまな知識を駆使していかないといけません。
ホームページ担当となると何かの役と兼任している方が多い印象です。
小さな会社の場合、意思決定をスムーズに行うために経営者が行うことも多いです。
他の業務をやりながらそんな時間が取れますでしょうか?
運営を見越してホームページを制作する
社内で対応できなければアウトソースするしかありませんが、まずホームページ制作の時点で運営を考える必要があります。
「自分たちでお知らせを更新したい」ようであれば、
誰が、どのくらいのペースで、どんな内容を更新していくのか、CMSを使うなら保守は誰が行うのか、そもそも保守を社内で行えるのか、CMSと同等のサービスで対応できないか、他のページの更新はどうするかなど
運営を見越してホームページ制作を行いましょう。
ホームページのお悩み相談
業者にこんな提案されたんだけどどうかな?
WordPressを今まで一度もアップデートしたことがない
ホームページ制作前のお悩み、制作後の更新方法などを相談だけでもOK!
セカンドオピニオンのようにもご利用いただけます。
\相談だけしたいなら/
\実際に作業を依頼するなら/
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