「ホームページさえ作れば、お客様が勝手に来てくれるはず」
もしあなたがそう考えているなら、それは危険信号です。
残念ながら、ホームページは作っただけでは誰にも見てもらえません。
これは実店舗を持つことと同じです。
どんなに素晴らしいお店を建てても、人通りのない場所にひっそりと開店しているだけでは、誰も足を運んでくれませんよね?
では、どうすればホームページにお客様を呼び込む入り口を作れるのでしょうか?
その答えは、SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)にあります。
この記事では、Web集客の初心者でも今すぐ取り組めるホームページのSEO対策について、具体的な5つの見直しポイントをご紹介します。
これからお伝えする内容はどれもホームページ集客の基本であり、一度身につければずっと活用できる一生もののスキルです。
ぜひ、読み終わったらすぐに実践してみてください。
この記事を書いた人
目次
1. 検索タイトルと説明文(メタ情報)を必ず設定する
あなたのホームページは検索結果でどのように表示されているかご存知ですか?
GoogleやYahoo!で検索をしたときに表示されるWebサイトの一覧には青い大きめの文字とその下に短い説明文が表示されます。
これが「検索タイトル(meta title)」と「説明文(meta description)」です。
例として、当社のWebサイトを検索したときの表示を見てみましょう。
現在(2025/09/09時点)ですと、『Webリテラシー 浜松』と検索すれば実力の一番上に出てきます。
株式会社まほろば: 浜松市のホームページ制作会社
静岡県浜松市のホームページ制作、チラシ・パンフレット制作会社です。『知らない。を知りたい!に変える』を合言葉に、制作を通じてWebリテラシー・ITリテラシー向上も支援
上記でいう「株式会社まほろば: 浜松市のホームページ制作会社」がメタタイトル、「静岡県浜松市のホームページ制作、…」がメタディスクリプションです。
この2つはメタ情報(meta要素)と呼ばれる、検索エンジンにWebページの内容を伝えるための重要なデータです。
なぜメタ情報を設定しないといけないのか?
実はGoogleは過去に「メタ情報は検索順位に直接影響しない」と発表しています。

じゃぁ設定しなくても大丈夫なのでは?
と考える方もいるかもしれません。
しかし、これは大きな間違いです。
メタ情報は検索ユーザーとあなたのホームページとの「最初の接点」です。
あなたのホームページがどんな内容で、誰の役に立つのかを瞬時に伝え、クリックしてもらうための大切な要素なのです。
設定していなければ検索エンジンがホームページの内容を勝手に判断し、無機質な文章を自動で表示してしまいます。これではせっかく見込み客にサイトにアクセスしてもらうチャンスを逃してしまいます。
魅力的な「検索タイトル(meta title)」と「説明文(meta description)」でユーザーの関心を惹きつけましょう。
2.見出しタグ(H1/H2/H3)を正しく使いこなす
ブログ記事を書く際、文字を大きくしたいからという理由で「H」ボタンを押していませんか?
それは大変危険な使い方です。
この「H」は、ただの文字装飾ではなく、見出しタグと呼ばれる、文章の構造を定義する重要な役割を持っています。
たとえば、この記事であれば「2.見出しタグ(H1/H2/H3)を正しく使いこなす」が見出しであり、その後に続く文章が本文(段落)です。
見出しタグはH1からH6まであり、数字が小さいほど重要度が高くなります。
- H1(大見出し): 記事全体のタイトル(通常は1ページに1つ)
- H2(見出し): 各セクションのタイトル
- H3(小見出し): H2のセクション内をさらに細分化するタイトル
また、見出しタグはユーザーが記事の内容をひと目で把握できる目次のような役割を果たします。
読者はまず見出しをざっと見て、必要な情報がどこにあるかを探すからです。
みなさんも当記事を読む際に目次を確認したのではないでしょうか?
さらに、検索エンジンもこの見出しタグを読み取り、記事の構造やテーマを理解しています。
見出しをどう配置すれば良いか迷ったときは、見出し(H2、H3)だけを抜き出して、目次を作ってみてください。
その目次だけで記事の内容がスムーズに理解できれば、見出しタグを効果的に使えている証拠です。
3.日記ではなくお客様が知りたい情報を届けよう
ホームページで集客するにはコンテンツを増やしていくことが不可欠です。
しかし、とにかく記事を書こうとすると、いつの間にか「今日はこれをやりました」「〇〇へ行ってきました」といった担当者の日記になってしまうことがあります。
それは本当にお客様が求めている情報でしょうか?
あなたがインターネットで何かを検索するときを思い出してください。
何かを調べたい、何かを解決したい、そんな悩みや課題があるはずです。
お客様はその悩みや課題を解決するためにあなたのホームページにたどり着くのです。
Googleの「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」にも、以下のように明記されています。
• コンテンツが有用で信頼性が高くユーザーを第一に考えている: 読者から役に立ち信頼できると思われるようなコンテンツを作ってください。たとえば、専門知識や豊富な経験を持つ情報発信者が書いた記事であれば、記事の専門性を理解してもらえます。
ユーザーを第一に考え、お客様の悩みを解決できるような情報を発信することが最も重要なのです。
たとえば、あなたが「肩こり」に悩んでいるなら、「肩こり ストレッチ」と調べて、具体的な改善策を探すでしょう。
また、友人の誕生日プレゼントに悩んでいれば、「40代 プレゼント おすすめ」と調べて、最適な贈り物を探すはずです。
このように、お客様は常に「〇〇したい」「〇〇で困っている」といった、具体的な悩みや課題を解決するために検索をしています。
あなたのビジネスに置き換えてみてください。
お客様はどんな悩みや課題を抱え、どんなキーワードであなたのホームページにたどり着くでしょうか?
その悩みを解決する情報こそが、お客様が本当に求めている価値あるコンテンツなのです。
4.ALT属性(代替テキスト)で画像に意味をもたせる
文章だけでは伝わりにくい情報を、画像や図で補足することは非常に効果的です。
多くのユーザーは文章をじっくり読まず、画像や見出しでざっと情報を把握する傾向にあります。
しかし、検索エンジンは人間のように画像を見ることはできません。
そこで役立つのがALT属性(代替テキスト)です。
これは、画像の内容をテキストで説明するもので、検索エンジンがその画像を何であるか理解するために使われます。
たとえば困っている人のイラスト画像であれば、ALT属性に「悩んでいる人のイラスト」と設定します。

ALT属性のもうひとつの役割
もう一つ非常に重要なのがウェブアクセシビリティ(誰でもウェブサイトを利用できること)の向上です。
視覚に障がいのある方や通信環境が悪く画像が表示されないユーザーのために、ALT属性は画像の内容を音声やテキストで伝えます。
もしALT属性が設定されていないと、音声読み上げソフトでは「画像」としか認識できず、ユーザーはどんな画像があるのかを理解できません。
それはまるで「箱の中身はなんだろな?」ゲームのようなものです。
どんなに素晴らしいものが箱に入っていても、中身が分からなければ、誰もその価値を知ることができません。

手を入れるのも怖いですよね(笑)
ウェブアクセシビリティはGoogleが掲げるユーザーファーストという考え方にも直結します。
Googleはすべてのユーザーにとって使いやすいWebサイトを高く評価するからです。
ウェブアクセシビリティを高めることは、以下のようなより多くの人々が快適にあなたのサイトを利用できるようになることを意味します。
- 障がいのある方
- スマートフォンやタブレットなど様々なデバイスを使う方
- 通信環境が不安定な場所にいる方
このようにアクセシビリティ(誰でも利用できること)を考慮したサイトは、結果としてユーザー体験(UX)が向上し、Googleの評価が高まることで、検索順位の向上にもつながるのです。
単なるSEO対策ではなく、サイト運営者の信頼性(Trustworthiness)を示すことにも繋がります。
5.ホームページを回遊してもらうためにリンクを整理する
せっかくホームページを訪れてくれたお客様がすぐに他のサイトへ離脱してしまってはいませんか?
Googleはユーザーがサイトに滞在する時間(滞在時間)や、多くのページを見て回ること(回遊率)を、コンテンツの質を評価する指標の一つとしています。
滞在時間を延ばし、回遊率を高めるためには、内部リンク(サイト内の他のページへのリンク)を整理することが不可欠です。
たとえば、この記事を読んだ人が次に知りたいであろう情報(関連サービス、関連する別の記事など)へのリンクを適切に配置することで、お客様の興味を途切れさせずスムーズに次の情報へと誘導することができます。
リンク切れは絶対にNG!
せっかくホームページに来てくれたのに、見たいページが見つからない。そんな経験はありませんか?
リンク切れは、お客様の離脱に直結するだけでなく、サイト運営者への信頼を損なう致命的なミスです。
これはまるで楽しみにしていたお店に行ったら「定休日」だった時のようなガッカリ感をユーザーに与えてしまいます。
このような事態を防ぐために、ページの削除やURLを変更した際は、必ず他のページにリンク切れがないか確認しましょう。
また、リダイレクト(自動転送)設定を忘れずに行うことが重要です。
リダイレクトを設定することで古いURLにアクセスしたお客様を自動で新しいページへ案内し、スムーズな回遊を促すことができます。
【まとめ】ホームページ集客は小さな改善の積み重ねで実現できる
今回は、Web集客の初心者でも今すぐ取り組めるホームページの見直し5選をご紹介しました。
- メタ情報を設定する
- 見出しタグを正しく使う
- お客様が知りたい情報を届ける
- ALT属性を設定する
- 内部リンクを整理する
これらの改善は地味に感じるかもしれません。
しかし、ホームページ集客は一度に劇的な効果を狙うのではなく、こうした小さな改善の積み重ねによって、少しずつ成果が生まれていくものです。
まずは今回ご紹介した5つのポイントからできるところを一つずつ試してみてください。
株式会社まほろばがホームページ集客をサポートします

自分たちだけで進めるのは不安…
もしそう感じたら、ぜひお気軽にご相談ください。
当社ではお客様のホームページのアクセス状況を分析し、SEOを意識した改善提案を行うサポートも行っています。
今、お持ちのホームページでもご利用いただけますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

HP運用サポートプランを詳しく見たい方はこちら↓
